2024年9月12日と13日、リマの国立博物館の外には、元大統領アルベルト・フジモリの棺に別れを告げる人々が並んだ。ル・モンドはAFP配信をもとに、二日間にわたり数千人が列を作ったと報じている。弔問者が待ったのは博物館への通常入場ではなく、安置された棺の前を通る順番だった。
この列を単純な国民的哀悼として描くことはできない。フジモリは1990年代にハイパーインフレと武装組織へ強硬に対処した指導者として支持される一方、議会の閉鎖、人権侵害、汚職をめぐって深い批判を受けた。のちに人権侵害事件で有罪判決を受け、服役した経歴もある。列にいた個々人の理由は資料から一括して決められないが、その存在は支持が死後も政治的な力を保っていたことを示す。
博物館は記憶を展示する場所だが、この二日間は、評価の定まらない人物そのものが展示の中心になった。入口の列は、歴史の結論に同意する人々だけを集めたのではない。少なくとも確かなのは、賛否の激しい政治家への最後の接近が、棺の前を一人ずつ通るという静かな順序で管理されたことである。
