ハノイ旧市街ハンガイ通りの歩道では、毎朝7〜9時にバインミーを買う列ができる。三人の店員が、パンを焼く、具を詰める、包装して会計するという三工程を休みなく分担する。店は1979年創業。2024年9月の台風ヤギ後に数十メートル移転したが、45年以上の間に場所を5、6回変えながら同じ一帯で営業してきた。

基本の一本は1万2,000ドンで、具を増やすと1万5,000または2万ドン。パテ、叉焼、肉でんぶに、豚肉と皮を五時間蒸して作る赤いソーセージを合わせる。一日700〜800本を売り、営業時間は午前5時15分から10時30分まで。約十席しかないため持ち帰り客も多い。朝の列を動かしているのは、安さだけでなく、移転しても引き継がれた味と、三人の手仕事を直列化した小さな製造工程だった。