1930年、ニューヨーク東104丁目の警察署で、警察官が失業した困窮者へ卵とパンを配った。『ニューヨーク・ワールド・テレグラム』の写真は、この場面を市による最初の救済配給として記録している。

警察署は通常、食料を受け取るために訪れる場所ではない。しかし大量失業への対応が急がれるなか、既存の公共施設と人員が配給窓口になった。写真目録は食料の品目を「卵とパン」と特定し、場所も東104丁目署と示す。人数、待ち時間、一人分の量は分からないため、数字は足さない。

この行列の固有性は、配られた品よりも、配る側の施設にある。都市救済の専用センターが整う前、警察署が生活支援の入口を担った。治安を扱うカウンターが食料の受け渡し口へ変わり、市民は事件の届け出ではなく次の食事のために順番を待った。