2014年のラマダン、メッカの聖モスクではザムザム水を飲めても、ホテルや故郷へ持ち帰る瓶入りの水が手に入りにくかった。Arab Newsによれば、モスク内では一日約1,200立方メートル、中庭では486立方メートル、計約300万杯が消費されていた。一方、瓶の主要販売所は外国人巡礼者がほとんど訪れない遠隔地にあり、販売拠点の不足が持ち帰り需要を詰まらせた。あるインド人巡礼者は、後ろに飲水を待つ人が並ぶため、冷水器から空瓶へ詰めるのも気が引けると語った。10リットル容器の公式クーポンは5リヤルだったが、倍額で買い取ろうとする仲介者や偽造品の摘発も報じられた。確認できる列は冷水器で飲む人々の列であり、持ち帰り用販売の列とは区別する必要がある。豊富に供給される「その場の一杯」と、希少な「持ち帰れる容器」の落差が、聖水をめぐる待機と非公式市場を生んだ。