1963年10月、インドのカルカッタ(現コルカタ)で、高齢の女性たちが食料店の前に列を作った。Keystone-Franceの写真説明は、女性たちが暑さのなかで長時間待っていたと明記している。写真の分類名は飢饉だが、目録だけでは各人が何を、どの価格で、どれだけ購入できたかまでは分からない。
この列が伝えるのは、食料不足が単に棚の中身を減らすだけではないということだ。不足は買い物に時間を加え、その時間を炎天下で過ごせる体力まで必要にする。若い人より高齢者に同じ待機が重くなることも、写真は静かに示す。人数や待ち時間を誇張せずとも、店の前で順番を待つ女性たちの姿から、食べ物へのアクセスが価格だけでなく時間と身体によっても決まることが見えてくる。
