一日に6万〜8万人が訪れるというティルマラのヴェンカテーシュワラ寺院で、無料参拝「サルヴァ・ダルシャン」は文字どおり「すべての人のための拝観」を意味する。ただし、その平等を実現するのは一本の単純な列ではない。寺院を運営するTTDの公式説明によれば、巡礼者はヴァイクンタム・キュー・コンプレックスIIの連結した待合ホールに入り、自分の順番を待ちながら本堂へ進む。通常日は約18時間、混雑日は20時間がこの無料参拝に割り当てられる。

待つ場所そのものが、巨大巡礼地の公共設備になっている。ホールでは無料の食事が提供され、牛乳、コーヒー、紅茶は3時間ごとに配られる。飲料水、トイレ、医療、宗教番組を流すテレビもあり、係員は列を整え、苦情に対応する。2026年のTTD告知では、時間指定トークンや300ルピーの特別拝観券を持つ人でさえ、指定時間より早くても遅くても列へ入れないと明記された。ここで順番は、信仰心の強さではなく、無料枠、時間枠、待合室、係員という運用によって守られる。聖像の前に立つ時間は短くても、その一瞬を万人に分配するため、寺院は待つ行為を一つの都市サービスほどの規模で組み立てている。