2011年9月5日、リビアの首都トリポリで、車と人が給油所に並んでいた。Reutersの映像は、燃料を待つ長い車列、給油所の遮断機の前に立つ人々、列の先頭の車、そして燃料を届けるタンクローリーを記録している。ポリタンクから瓶へ燃料を移す場面もあり、待っていたのが抽象的な「供給の回復」ではなく、目の前で分けられる燃料だったことが分かる。

給油所の経営者シャウキー・モハメドは、混雑と列が2、3日以内に終わり、ほかの給油所も開くことを望むと話した。列を短くする鍵は、この一店舗が速く給油することだけではなかった。閉じていた周辺の給油所が再開し、限られた供給先への集中がほどける必要があった。

映像は内戦下のトリポリという大きな歴史を説明し尽くす資料ではない。しかし、2011年9月の燃料不足を、車列、待つ人、到着したタンクローリーという順序で直接残している。列の先頭に必要だったのは忍耐の象徴ではなく、給油機へつながる一本のホースだった。