2018年10月28日、メキシコシティで人々が新空港計画をめぐる住民投票の列に並んだ。Reutersの映像記録は、有権者の列、身分証の確認、投票用紙を箱へ入れる一連の手順を撮影している。翌日、次期大統領アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールは投票結果を受け、建設中の空港計画を中止すると発表した。

通常の選挙とは違い、この順番の先にあったのは候補者ではなく巨大な公共事業の選択だった。投票の法的・政治的評価とは別に、映像が直接示すのは、市民が一人ずつ確認を受け、同じ箱へ異なる判断を入れたことだ。何十億もの予算と都市の将来をめぐる議論が、最後には一枚の紙を入れるための短い個人手続きへ縮められる。大きな政策も、参加する人には「自分の番」という単位で訪れる。