2008年6月27日朝、ハラレ郊外ストラサベンでは二つの列が隣り合った。パンを待つ列はL字形に200人以上。警官4人が守る投票所には3人しかいなかった。政府がその週初めて小麦粉在庫を放出すると、人々は投票所よりパンの列へ向かった。大統領選の決選投票は、野党支持者への暴力で100人以上が死亡し、現職ロバート・ムガベだけが残る選挙になっていた。別の地区では与党関係者が住民を投票列へ追い立て、名簿の名前を読み上げたとの証言もある。同じ「並ぶ」でも、一方は食べ物を得るため自ら選んだ順番、もう一方は参加の自由が疑われる政治的順番だった。隣接する二列の人数差が、その朝の優先順位を語った。
ジンバブエ · 2008
パンに200人、投票には3人――同じ朝のハラレ
