2019年8月、ジンバブエの首都ハラレでは、紙幣を求める人々が銀行の外に列をつくった。アルジャジーラが取材した男性は朝6時から待っても現金を得られず、故郷へ戻るバス代にも困っていた。政府は6月にジムドルを国内唯一の法定通貨としたが、実物の紙幣は不足し、銀行は週300ジムドル、日によっては一日60ジムドルまでに引き出しを制限した。闇市場では現金に45%、硬貨に35%の上乗せがつき、カードやモバイル決済より現金払いの方が安い店もあった。口座残高があっても、交通費や学校へ通う子どもの現金を確保するには列が必要だった。電子的な「お金」と手渡せる紙幣の差が、銀行前の歩道で時間へ換算されていた。