2016年7月9日、ベネズエラの首都カラカスで、住民が政府の新しい低価格食料供給制度を利用するため列に並んだ。ロイターの写真記録は、待機対象を「低価格で提供される基礎食料」と明記し、撮影者、場所、日付を残している。この資料だけでは、制度名、配給量、列の長さ、待ち時間、購入できた品目までは確定できない。そのため経済危機全体の説明を写真へ背負わせることはできない。確認できる核心は、安価な食料が店頭の商品として自由に選ばれるだけでなく、政府が設けた新しい供給経路と順番を通して渡されたことである。価格を下げる制度は、同時に受け取り方を組み替え、住民を一列の利用者として可視化した。