1947年、ニューデリーで難民が水を受け取る列に並んだ。公開写真ファイルの説明は、場所、年、待機対象を明記している。撮影者は不明で、列にいた人々の氏名、人数、待ち時間、給水を担った組織も資料からは確定できない。したがって、この一枚だけで分離独立に伴う移動全体を説明することはできない。しかし、水が「あるかないか」だけでなく、到達した人が順番を待って受け取る資源だったことを直接示す。容器を手にした身体の列は、国境線の変更という巨大な出来事を、一回分の水を確保する日常の単位へ縮める。匿名の写真だからこそ、写っていない名前や感情を創作せず、確認できる待機の形を残す必要がある。