1990年1月31日、モスクワのプーシキン広場近くに開いたソ連初のマクドナルドには、朝から大勢の人が並んだ。UPI通信は、店の外で数万人が順番を待ち、最初に子ども向け慈善団体が招いた50人が入店したと報じた。開店初日に提供した食事は約3万食。列をつくっていた人々は、ただ新しい料理を味わう客ではなく、新しい接客の仕組みを目の前で確かめる人々でもあった。

このCandidateには、図鑑の別項目C0632と同じ出来事が登録されている。件数を増やすために別々の日の行列だったかのように扱うことはしない。ここでは、同じ列を違う角度から見る。初日に印象的だったのは、ハンバーガーだけでなく、客に笑顔を向け、注文をさばく店員の応対だった。店では数百人のスタッフが研修を受け、レジを通るまでの体験そのものが注目された。