2007年、英国博物館の「始皇帝と兵馬俑」展は開幕前に15万枚を超える前売券を売った。それでも毎日500枚の当日券が用意され、券を持たない人びとは朝から列をつくった。開幕日には階段に「歴史的な規模」に見える列が集まり、館内は1時間400人に制限された。

時間指定券は、1972年のツタンカーメン展のような終日続く屋外列を減らした。しかし待機を消したのではない。当日券を買う列と、指定時間に入場する流れへ分解したのである。

古代の兵士を見るための現代の秩序は、先着500人と毎時400人という二つの数字で設計された。人気展の列は、場所を取る競争から時間枠を得る競争へ形を変えた。