1930年12月、ニューヨークのバンク・オブ・ユナイテッド・ステーツが破綻したあと、預金者は雨の中で支店の外に集まった。米議会図書館の新聞写真台帳は、この場面を「破綻後に集まる預金者」と記し、主題を銀行取り付けとして分類している。列の人々が求めたのは融資でも新しい口座でもない。帳簿にはあるはずの自分の預金へ、現金として近づく順番だった。

銀行取り付けは、不安が人から人へ伝わるほど現実になる。全員分の預金が同時に現金で保管されているわけではないため、引き出し要求が集中すれば、健全性への疑いが窓口の処理能力を上回る。しかもこの銀行はすでに閉鎖され、支店前の待機は通常営業の列ではなかった。人々は情報、払い戻し、今後の手続きを求めて集まった。

写真から個々の待ち時間や回収額を推測することはできない。それでも傘と人の密集は、金融危機が数字だけではないことを示す。銀行の信用は普段は見えない。信用が崩れた日、それは閉じた扉の前で、雨に濡れながら自分の名前が呼ばれる可能性を待つ群衆として現れた。

バンク・オブ・ユナイテッド・ステーツという名称は政府機関のように聞こえたが、民間銀行だった。この誤解を招きやすい名前も、預金者の安心感に影響したと歴史家は指摘する。支店前に来て初めて扉が開かないと知った人にとって、看板の威厳と現金を得られない現実の落差は、信用崩壊を一層具体的にした。