2020年6月、インド・ジョードプルの公定価格店には、無料の小麦とひよこ豆を求める労働者や移住者が並んだ。しかし在庫はまだ到着していなかった。政府は二か月分として一人月5キロの小麦と一世帯月1キロの豆を予定していたが、対象者調査と搬入が遅れた。

配布日の情報だけが先に広まり、店主には確定日を説明する材料がない。人びとは品物ではなく、届くかもしれない可能性を待った。警察は感染対策のため帰宅を促した。行政の日付と物流の到着がずれると、列は配給の仕組みではなく、その不一致を可視化する。