1998年1月、インドネシア通貨ルピアの急落を受け、ジャカルタのスーパーには開店前から列ができた。ロイター映像と当時の報道は、米、砂糖、粉ミルク、小麦粉、食用油を買う人びとが店へ殺到し、棚が空になった様子を記録する。ある店には通常の5倍、最大1万人が訪れたとされた。

人びとが待っていたのは商品だけではない。手元の通貨がさらに購買力を失う前に、生活必需品へ換える機会だった。価格上昇への恐れが買い物の時期を一日に集中させ、スーパーの入口が通貨危機を可視化する場所になった。