2009年12月15日夜、インドネシア・西スラウェシ州マムジュのビナンガ地区で、数百人が灯油販売所に並んだ。ANTARAの現地報道は時刻を午後8時ごろとし、客が押し合うように列をつくり、早く来た人への販売で在庫が尽きたため、何も買えずに帰る住民もいたと記録する。列は昼間の臨時販売ではなく、家庭の台所に必要な燃料を求める夜の順番待ちだった。
不足は一日だけの出来事ではない。住民は、イスラム教の犠牲祭のころから約一か月、販売所への入荷が安定しなかったと話した。店主によれば、マムジュの二つの給油所自体が、南スラウェシ州パレパレのプルタミナ貯蔵所から十分な灯油を受け取れず、毎日の配送も遅れていた。産油・輸送・給油所・小売拠点という流通経路の最後で、遅延が数百人分の列へ変換された。並ぶことは予約ではなく、在庫が消える前に家庭用燃料へ到達するための条件だった。
