タイムズ・オブ・インディアの写真アーカイブには、ボンベイのギルガウム地区にある公定価格店で、米を買う人びとの長い列が残る。女性は左、男性は右に分かれ、一人一シーアの米を待っていた。写真説明は、1943年の配給制導入で消えた穀物列が14年ぶりに戻ったとする。

同じ商品、同じ店でも、列は性別で二本に分けられた。配給量を一人単位で管理する制度と、公共空間を男女に分ける慣行が同時に写っている。食料不足の記録であると同時に、誰がどこで待つべきかを社会がどう決めたかを示す写真でもある。