2008年秋、イスタンブールのサクプ・サバンジュ美術館は「イスタンブールのシュルレアリスト:サルバドール・ダリ」展を開いた。美術館の公式記録によれば、会期は2008年9月20日から2009年2月1日まで。ダリ財団のコレクションから油彩、素描、版画、文書など約270点を集めた大規模な回顧展だった。\n\nこの展覧会には、会場前で順番を待つ物理的な列ができた。同時期の記録は、人々が「朝早くから列に入る」様子を伝え、2008年11月15日に撮影された写真にも、サクプ・サバンジュ美術館でダリ展を待つ来場者の列が残る。別の当時報道では、開幕後およそ3か月で15万6720人が訪れたとされ、会期は好評を受けて延長された。\n\nこの列で待つ対象は、漠然とした「人気の美術館」ではない。ボスポラス海峡を望む旧邸宅に運ばれた、スペイン国外でも大規模なダリ作品群を見るための入場だった。特別展の希少性と限られた展示空間が、都市の文化イベントを目に見える順番へ変えた。列の長さを誇張せず、公式の会期・作品情報と、実際の列を示す同時代記録を分けて記述する。