1941年8月、米国モンタナ州ビッグホーン郡ワイオラ近郊のスピアーズ・サイディングで、牧畜業者のピクニックとバーベキューが開かれた。写真家マリオン・ポスト・ウォルコットは、焼いた牛肉の配膳を待つ人びとの列を撮影した。

米国議会図書館の記録は、待機対象、場所、月、撮影者を確定している。一方、人数、料理の量、待ち時間、催しの運営方法はキャプションからは分からない。資料には、古い記録で開催地をワイオミング州と誤記し、2000年にモンタナ州へ訂正した経緯も残る。

この列の特徴は、欠乏ではなく共同の食事を順番に分けることにある。牧畜地域で牛肉を囲む行事が、誰が先に皿を受け取るかという小さな秩序をつくり、その瞬間が公的写真記録に残った。