2024年7月24日、仙台市青葉区一番町の老舗うなぎ店では、開店前から約20人が並んだ。この日は夏の「土用の丑の日」。暑い時期にうなぎを食べる習慣が、暦上の一日に需要を集中させる。
店は普段より約3時間早い午前5時から仕込み、店内用400食と持ち帰り弁当1000食、通常の約3倍を用意した。列の規模だけでなく、厨房の時間まで前倒しされたのである。
季節の食習慣は、食べ物の選択にとどまらない。客が店の前に来る時刻と、職人が仕込みを始める時刻を同時に動かす。この日の列は、暦が都市の一軒の厨房を午前5時に起動させた結果だった。
