2024年12月、チェコ西部プルゼニのコシナージュで、クリスマス向けの魚の販売が始まった。12月20日付の地域報道は、販売所に並ぶ人々の写真に「木曜日の魚の列」と明記している。何となく人が集まったのではなく、鯉などを買う順番を待つ列だった。

チェコでは鯉料理がクリスマスの食卓と結びついている。販売所には生きた魚も並ぶが、プルゼニ市は動物福祉の観点から、生きたまま家へ持ち帰らず、その場で処理してもらうよう勧めていた。伝統の料理は、魚を選ぶ場所、持ち帰り方、調理までを含む季節の段取りである。

列の人々が待っていたのは、毎日買う食品ではなく、年に一度の食卓を形づくる一尾だった。国や献立が違っても、祝日の料理を間に合わせたい気持ちはよく似ている。寒い販売所の順番は、家庭ごとのクリスマス準備が町の風景として一列に重なる時間だった。