モルディブ政府がラマダン前に各世帯へ48缶入りツナ一箱を配った際、マレ地域の配布所には数百人が並び、長時間待つ事態になった。配布は電力メーター番号を基準に一世帯一箱。政府は混雑を受けて配布地点を増やし、後にはオンラインで時間を割り当てるトークン制度を導入した。

魚の国の贈り物は、世帯を数える仕組みと受け取り順がなければ渡せない。列は単なる人気ではなく、住所、電力契約、家族という異なる単位を「一箱」に結び付ける行政作業だった。