2024年5月、アゾレス諸島テルセイラ島のシンコ・リベイラスでは、聖霊祭の一つ「ボド」の前日に、肉、パン、ワインを分ける準備が進んでいた。ポルトガル通信社Lusaの現地報道によると、土曜のミサが続く間、住民たちは村の広場の木製ベンチに200を超える「エスモラ」と呼ばれる分け前を並べた。ミサ後、司祭がそれらを祝福し、三発の花火がほかの住民に配布の始まりを知らせた。

一家族が受け取る分には、牛肉約3キロ、甘いパン、ワイン1本、さらに家族一人につきパン一つが含まれた。配布の場には聖霊を象徴する冠と旗が置かれ、フランシスコ・アルヴァレスは自分の番を待ちながら、信仰と伝統を生かし続けるため参加していると語った。ここでは、祭りの存在だけでなく、品物を受け取るための順番が当事者の言葉とともに記録されている。

聖霊祭の形はアゾレスの島や集落ごとに異なる。それでもシンコ・リベイラスのこの順番には、食べ物を公平に分け、同じ共同体に属することを確かめる時間があった。スーパーの会計列と同じように一人ずつ進みながら、受け取るのは商品ではなく、長い準備と信仰が包まれた祭りの分け前だった。