1970年代半ば以降のポーランド人民共和国では、商品がいつ届くか分からない店の前に列ができた。ポーランド国家記銘院の教育資料は、客がまず列へ加わり、それから「何を売る列か」を尋ねることさえあったと記す。靴店へシャンプーやカセットテープが届くこともあり、店の種類と商品が一致するとは限らなかった。

数日おきの入荷を待つ長い列では、参加者自身が「列委員会」をつくり、名前を名簿へ登録した。担当時間に列へ立ち、一日に数回の点呼へ出席する。呼ばれたときに不在なら名簿から外される。家族は数時間ごとに交代し、子どもまで一人分の購入枠を得るために並ぶことがあった。名簿は順番を守る仕組みだが、商品入手を保証するものではなかった。

この列では、紙に書かれた順番と店頭の身体的な待機が一つの制度になっていた。配給券だけでなく、参加者が自主的に管理する名簿が希少品への入口を決める。商品別の複数の列、家族の交代、点呼という実践を、公的な歴史教育資料に基づく生活史として正式完成した。