メキシコでは、1月6日の「王の日」にロスカ・デ・レジェスという輪形の甘いパンを分け合う。中に隠された小さな人形を引き当てた人は、2月2日の聖燭祭(ディア・デ・ラ・カンデラリア)にタマレスを用意する役になる、という習慣がある。パンの中の偶然が、数週間後の食卓の約束に変わる。
タマレスはトウモロコシの生地に具を包み、葉で巻いて蒸す料理だ。家庭で作る人も、店で買う人もいる。祭日の需要が集中すれば、買い物の待ち時間が生まれるのは不思議ではない。ただし、この候補に記された特定の購入行列について、店名や日時、列を記録した資料はまだ照合できていない。習慣が広く知られていることと、ある店に列ができたことは別の事実だ。
この題材の面白さは、順番待ちが単なる買い物の問題ではないところにある。ひと月前にパンから現れた小さな人形が、誰が次の食卓を引き受けるかを決める。実際の行列が確認できれば、最後尾には祝祭の続きが見えてくるだろう。
