エチオピア正教会のTimkatは、イエスの洗礼を記念する公現祭である。祭りでは、聖櫃を象徴するタボットが教会から水辺へ運ばれ、夜の祈りののち、水が祝福される。AP通信は2026年1月、アディスアベバやバトゥなど各地で数千、数百万規模の信徒が祝いに参加し、司祭が祝福した水に入る人々や、タボットを待つ信徒を報じた。

祝福を受ける順番待ちは、祭礼紹介の現地観察にも明記されている。正午ごろに人々が水場へ集まり、会衆が池の周囲に列をつくって司祭の祝福を待つという。ここでの列は、タボットを囲む儀礼行進そのものではない。水辺の一つの奉仕点に向かい、前の人が祝福を受けるあいだ自分の番を待つ、宗教サービスの列である。

Timkatの水は単なる飲料ではない。キリストの洗礼を思い起こし、信仰を新たにする象徴として受け取られる。だから待つ時間も、効率だけで測ることはできない。色鮮やかな衣装、祈り、歌に包まれたエチオピア固有の祝祭の中で、人々は同じ水辺へ進む順番を共有する。目的は特別でも、前の人を尊重しながら自分の番を待つ姿は、世界各地の列に通じている。