韓国の人気飲食店では、入口前に立ち続ける列だけが「待つ」方法ではない。韓国観光公社が案内する飲食店予約サービスには、店に着いてからウェイティングリストへ登録する店頭待機と、離れた場所から順番を取る遠隔待機がある。店頭待機では、客は現地で列に加わり、登録された順番に従って自分の番を待つ。サービスの案内は、順番が近づいたら指定時間内に店へ到着すること、呼出しを逃さないことも説明している。ここで重要なのは、デジタル受付が行列を消すのではなく、入口に密集していた人の列を番号と通知で管理する点だ。客は登録後に周辺を歩ける場合がある一方、店に戻り、呼出しを受け、席へ案内されるという物理的な順序は残る。紙の名簿や店先の長い列から、端末上の待機リストへ。韓国の外食文化に定着したこの仕組みは、行列の人数を見えにくくしながらも、順番そのものを厳密に保つ現代の待ち方である。