2023年6月24日、シエラレオネの総選挙で、フリータウンのエンド市立小学校に設けられた投票所の扉は、予定の午前7時を過ぎても閉じたままだった。59歳のモハメド・カマラは入口近くで待ち、ほかの有権者も早朝から何時間も長い列に立った。遅延の説明はなかったが、人びとは投票する意思を失わなかった。

この一校だけの問題ではない。アフリカ連合監視団が訪れた投票所の46.1%は、主に投票資材の到着遅れや準備不足で遅く開いた。一方、開所前後の列は統制されていたとも記録される。つまり列は混乱の印であると同時に、遅れた制度が機能を始めるまで有権者の権利を順番として保持する装置だった。

83歳になったばかりの男性は、これが最後の投票になるかもしれないと語った。予定時刻を過ぎた列では、一票の重みが待った時間によって増えるのではない。それでも、帰らずに残ることが権利を現実の一票へ変える条件になった。