2022年3月、モルドバ南東部のパランカ国境検問所で、ウクライナから逃れた人々は、荷物がバスへ積み込まれるのを見ながら乗車を待った。UNHCRとIOM、モルドバ・ルーマニア両政府が用意した移送で、最初の便には高齢者、幼い子どものいる家族、単身の女性を含む250人が優先された。目的地は約230キロ先のルーマニア・フシだった。

これは切符を買えば先着順で乗れる通常のバスではない。限られた輸送力を、より支援を必要とする人へ振り分ける待機だった。国境手続きと乗車の順番がつながり、避難してきた人を、受け入れ能力の限られたモルドバから次の安全な場所へ運んだ。

戦争から逃れる移動は、一本の直線ではない。徒歩や車で国境へ着き、検査を受け、荷物とともに名前を確認され、さらに別のバスを待つ。この列の固有性は、待つ順番が単なる到着順ではなく、年齢や家族状況といった保護上の必要に結びついていたことにある。