2020年秋、ベラルーシの首都ミンスクでは、拘置された家族や友人へ食料と衣類を届ける人々が、拘置施設の外で夜を越して列をつくった。当局が10月から差し入れの受付を木曜日だけに制限したため、週に一度の窓口へ需要が集中した。待っても荷物が本人に届く保証はなかった。
列の目的は面会でも釈放手続きでもない。外の生活から、収容された人へ最低限の品物を渡すことだった。2020年8月の大統領選後に続いた抗議運動と弾圧のなかで、逮捕者は2万5千人に達したと報じられている。行政が受付日を一日に絞ると、家族の支援は夜通し順番を確保する作業に変わった。
この行列を連帯の美談だけにまとめることはできない。列に並べる人の存在は支援の強さを示す一方、差し入れさえ不確実にする拘禁制度の負担も示す。ここでは待つ時間そのものが、拘置所の壁の外へ延びた統制の一部になっていた。
