2023年4月11日、幼きイエスの聖テレーズの聖遺物がフィリピンのナボタス市にあるサン・ロレンソ・ルイス殉教者教会を訪れた。写真通信社SOPA Imagesは、天使の衣装を着た子どもを連れた母親が、聖遺物へ敬意を示すため列に並ぶ場面を時刻付きで記録している。この巡回は同国で5回目で、カロオカン教区内のマラボン、ナボタス、カロオカン南部を回る最初の訪問地だった。
列の先で行われたのは、遠くから眺めるだけの拝観ではない。別の写真には、信者が聖遺物を納めたガラス容器へ手を触れ、聖テレーズ像にハンカチをこすりつける様子が写る。直接触れられるのは容器だが、ハンカチを介して接触の記憶を持ち帰る。
移動する聖遺物が教会に滞在する時間は限られている。一人ずつ前へ進む列は、その短い接触を多くの信者に分ける仕組みだった。写真群は、群衆の存在だけでなく、誰が次に容器へ近づくかという順番まで記録している。
