2024年1月、マニラのキリノ・グランドスタンドで、黒いナザレ像の足に触れたり口づけしたりする「パハリク」の列が伸びた。午後3時にも長い列が記録され、数千人が順番を待った。係員は、次の人へ進めるよう、足と十字架に短く触れるだけにするよう繰り返し案内した。

一人が像に接する時間は数秒でも、その数秒を分かち合う人数が列の長さを決める。大規模なトラスラシオン行列へ加わらず、先に像へ触れることを選ぶ高齢者もいた。信仰の近さは、身体を押し寄せさせるだけでなく、一人ずつ進む順番として管理された。