2002年夏、ロンドンのオックスフォード・ストリートにあるヴァージン・メガストアで、若者たちが十台のウェブカメラの前に小さな列をつくった。待っていたのは買い物ではなく、BBCのデジタル番組司会者になるための30秒だった。応募者はインターネットが生活をどう変えたかを入力し、カメラへ短く語る。予約枠はあったが、当日参加も可能だった。取材時点で約500人が訪れたという。ロードショーは英国11都市を回り、50〜100人を一日研修へ絞り、15人の候補から五人を選ぶ。六人目だけは視聴者投票だった。ネットカフェの列は、従来の放送人採用を、端末、公開選考、参加型テレビへ組み替えた入口だった。