2026年、ガーナの首都アクラにあるアデンタ市場のガーナカード登録所では、住民が午前4時から椅子、傘、食料を持って並んだ。現地報道は、木製ベンチで五時間以上待っても、その日に登録できる保証がない状況を記録している。7月14日の写真には長い登録列が写り、三、四回通っても手続きできなかった人もいた。

ガーナカードは、一つの国民識別番号へ住民情報をまとめるデジタル制度である。しかし現場では通信障害と登録機材の不足が処理を遅らせた。商店を閉めて来た人にとって、待機はカード発行の時間だけでなく、一日の収入を失う時間でもあった。

デジタルIDの入口で必要だったのは、高速な画面操作ではなく、夜明け前に身体を運び、自分の順番を守ることだった。全国を一つのデータベースへ収める制度が、アデンタでは五時間の木製ベンチとして現れた。