1985年2月22日、南アフリカ・ケープタウンのクロスロード居住区で、女性と子どもが井戸から水を汲むため一列に並んだ。写真家アラン・タンネンバウムの記録は、数日前に地域で大規模な反アパルトヘイト暴動があったことも伝えている。
写真キャプションから確定できるのは、日付、場所、井戸、待機する女性と子どもである。列の長さ、待ち時間、個々の家族の事情は資料だけでは断定できない。政治的暴力の直後にも、水を運ぶ日常作業は止まらず、しかもその負担は主に女性と子どもの列として現れた。
歴史的事件は新聞の見出しで区切られても、生活は翌朝から続く。クロスロードの井戸では、社会の緊張と家庭の水需要が同じ場所に重なり、一枚の写真が「事件の後」を待つ順番として残した。
