WHOが保存する1968年の写真には、西アフリカの少年たちが一列に立ち、天然痘と麻疹の予防接種を待つ姿が写っている。一つの列の先で二つの感染症に対処するこの方式は、単なる診療所の順番ではなかった。1966年から、西・中央アフリカの20を超える新独立国で、各国政府、WHO、米国国際開発庁、米国CDCが麻疹抑制と天然痘根絶を組み合わせた接種事業を進めていた。

二つのワクチンは扱い方も目的も同一ではない。麻疹ワクチンは熱に弱く、遠隔地まで冷たく保つコールドチェーンが必要だった。一方、天然痘対策では凍結乾燥ワクチンと、少量を皮膚へ入れる二叉針が大量接種を支えた。WHOの写真資料には、1970年代のコートジボワールで屋外診療所の接種を待つ村人の列や、1977年のモガディシオで接種券を待つメッカ巡礼者も記録されている。

この列の固有性は、子どもを一人ずつ数え、接種し、その結果を地域全体の防疫へつなぐ点にある。1967年5月にはガンビアが世界で初めて麻疹ウイルスの伝播を中断した国となり、アフリカの天然痘は1977年に途絶えた。列は待ち時間であると同時に、二つの根絶・制御計画が一人の腕で交差する作業工程だった。