2024年末のボリビアでは、給油所から車列が数キロにわたって伸びた。AP通信は、天然ガス生産国だった同国で、輸入燃料を買うための外貨不足がガソリンと軽油の供給を細らせた状況を記録している。トラックやバスが動かなければ、農産物は市場へ届かず、公共交通も滞る。運転手が待っていたのは一台分の燃料だが、列の後ろには翌日の食料価格や通勤がつながっていた。

燃料価格を抑える補助金は、安い給油を支える一方、国際価格で買った燃料との差額を政府が負担する仕組みだった。外貨準備が減れば、安い価格だけが残っても供給量を維持できない。そこで給油所は価格ではなく時間で不足を配る場所になる。先頭に近づくまでエンジンを止めたり動かしたりし、燃料を得るために燃料を消費する矛盾も生まれる。数キロの車列は、単なる交通渋滞ではない。国家の為替と補助金の問題が、タンクの残量を気にしながら一台ずつ進む速度へ翻訳されたものだった。

農業団体が警告したのは、軽油不足が翌年の収穫と食料供給まで傷つけることだった。給油所の最後尾は、その日の不便だけを表さない。播種、収穫、輸送の予定がずれるたび、影響は都市の市場へ遅れて届く。車列は、将来の不足が現在の道路に先に姿を見せたものでもある。