リマ東郊のジカマルカでは、公共水道が家まで届かない世帯が、SEDAPALの無料給水を受けるため午前3時から列をつくる。2022年にベネズエラ移民家庭などを対象として行われたAction Against Hungerの聞き取り調査は、住民が定められた配水地点で4〜5時間待つと記録した。水が来る時刻と仕事の時間が重なるため、大人だけで列を守れない。家族が交代し、親が働く時間には子どもが場所を守ることもある。

この列の順番は、一人分の用事ではなく、一家の生活を支える。手に入れた水は飲用、調理、洗濯、衛生に配分される。無料給水を逃せば、民間の給水車から高い水を買わなければならない。調査参加者によれば、1立方メートルの水は4〜5人家族で2〜3日ほどしか持たず、民間価格はパンデミック前より大きく上昇していた。

午前3時の列は、水道管がないという設備の不足だけを示すのではない。家族の誰が働き、誰が眠り、誰が順番を守るかまで、水の配り方が組み替えてしまうことを示している。子どもが「列を見張る」役を担う記録は、容器に入る水の量では測れない待機の負担を伝える。