2011年10月、チュニジアではベンアリ政権崩壊後、制憲議会を選ぶ選挙が行われた。新しい憲法の枠組みを決める代表を選ぶ投票であり、選挙を待つ時間には、単なる行政手続き以上の意味があった。政治の行方がまだ定まらない時期に、自分の意思を一票として示す機会だった。
投票所の列には、意見の異なる人々が並び得る。誰に投票するかは秘密であり、同じ列にいることは同じ考えを持つことを意味しない。共通しているのは、本人確認を経て、投票用紙を受け取り、一人ずつ選択を行うという手続きだ。民主主義の強さは、意見が一致することではなく、違う意見を同じ制度の中で数えられることにもある。
革命の物語は広場の群衆として語られがちだ。しかし投票は、群衆のままではできない。ひとりずつ区切られた時間の中で行われる。新しい政治の始まりを象徴するのは、大声の歓声だけでなく、静かに自分の順番を待つ姿でもあった。
革命後の選挙では、投票所の列が新制度への参加を可視化した。同時に、長い待機を熱意だけで説明せず、名簿、用紙、係員の不足も見なければならない。
