南アフリカ・ケープタウンの小児予防接種では、予約時刻と実際の順番が大きくずれる事例が記録された。2023年公表の質的研究で、ある養育者は午前10時45分に11時の予約で到着したところ、午前8時予約の保護者からさえ診察カードがまだ回収されていなかったと語った。

別の参加者は「一日中座って何も受けられない」と述べた。予約カードを受付へ出しても時刻を過ぎて待ち続け、職員不足のため子どもが接種せず帰されることもあった。仕事へ行く必要がある保護者には、長い列が接種機会そのものを失わせる。

予約制度は人を時刻ごとに分ける仕組みだが、受付と接種能力が追いつかなければ、紙の時間割は実際の順番にならない。午前11時になっても8時枠が残るという証言は、遅延を抽象語ではなく、三時間分の予約が積み残された状態として示している。