2008年7月10日、ニューヨークのApple Store前では、翌日発売のiPhone 3Gを買う人々が路上で待っていた。ロイターの映像記録は、店外の列と参加者への取材を残している。一人は「ほぼ24時間」そこにいる予定だと話した。初代iPhoneから一年、新機種は高速通信、GPS、外部アプリという機能を加え、携帯電話を小さなネット端末へ変える約束を掲げた。
この発売では購入だけでなく、通信会社との契約と店頭での有効化が必要だった。箱を渡すだけの販売より一人あたりの処理が長くなり、開店しても列はすぐには消えない。世界22か国で同日に販売が始まる一方、ニューヨークの客は第五大道の一店舗が処理できる速度に従った。
発売日の列は新製品への熱狂を宣伝する風景にもなったが、映像が示すのは具体的な待機である。購入者が欲しかったのは通信速度の向上だったのに、その入口では長時間動かずにいる必要があった。持ち歩くインターネットの普及は、歩道に固定された人々から始まった。
