バーレーンのマナーマ旧市街スークでは、伝統菓子ハルワを買う客が人気店に列をつくる。現地を訪れた研究者は同じ店を二度観察し、バーレーンの住民だけでなく、オマーンやサウジアラビア東部ハサから来た客も列に加わっていたと記録した。

鍋で練り上げる半透明の菓子には、砂糖、でんぷん、香辛料、ナッツなどが使われる。店頭の順番は、単なる甘味の購入を越え、海を介して結ばれてきた湾岸の食文化が人を動かす場面でもある。本稿は確認できなかったラマダン夜市という条件を外し、実地観察された通常の販売列として扱う。