2018年1月、南アフリカ・ケープタウンが「Day Zero」と呼ばれる大規模断水を警戒していたころ、シヤハララ非公式居住地では、すでに水を得るための列が日常になっていた。現地報道によれば、数百世帯が共同で使える水栓は一本。住民ヴイセカ・ニャンジャラは自宅から約800メートル歩き、三日に一度、合計60リットルの水を運んでいた。朝には水をくむ人の長い列ができた。

水道管のある住宅で求められた節水と、この列が示す不足は同じではない。一世帯が蛇口をひねる時間を短くする問題ではなく、数百世帯が一つの取水点へ移動し、容器が満ちるまで順番を待つ問題だった。運べる量は腕力や容器の数にも制限され、800メートルの帰路が一日の使用量を決める。

「Day Zero」は都市の貯水率が下がった未来の日として報じられた。しかしシヤハララでは、カレンダー上の期限より先に、一本の蛇口の朝の列として現れていた。水危機の深刻さは、ダムの百分率だけでなく、住民が何メートル歩き、何リットルを持ち帰れるかに表れていた。