ナイジェリアの燃料不足では、運転手が車そのものを順番札にする。2024年4月、AP通信はアブジャとラゴスの給油所周辺で、早朝の販売を待つため一晩近くに車を止めた人々を記録した。列は都市によって最長約3キロに達し、道路の半分を占める場所もあった。

産油国でありながら、国内製油所の不振で輸入燃料に頼る構造と、物流の混乱が不足を起こす。燃料は移動だけでなく、停電時の発電機や商売にも必要だ。だから運転手が列を離れても、車は翌日の仕事と家庭生活を守る代理人として路上に残る。

この行列では、人ではなく機械が場所を保持する。空の燃料タンクを抱えた車が動かずに並び、燃料を得た瞬間にようやく本来の役割を取り戻す。交通のための商品を待つ列そのものが、都市交通をさらに塞ぐという逆説がある。