ソウルの可楽市場へ運ばれるタマネギは、かつて15〜20キロの網袋をトラックへばら積みし、そのまま取引するのが一般的だった。韓国物流学会誌の研究によれば、この方式では販売が終わる翌日の正午ごろまでトラックが市場内で長時間待ち、混雑、荷下ろし場所の不足、品質低下を招いた。ここで順番を待っていたのは買い物客ではない。都市の青果流通を背負った車両と運転手だった。

可楽市場は2017年7月、タマネギをパレットに載せてフォークリフトで降ろし、その状態で競売する方式へ移行した。研究は、パレット当たりの物流費が199ウォン下がった一方、トラックの積載率が約9%低下し、包装費が増えたと報告する。待ち時間をなくす改革にも別の費用が生じたのである。

この記録が示すのは、卸売市場の「列」が人の一本線とは限らないことだ。トラックが荷を積んだまま販売順と荷下ろし設備を待つと、市場全体が巨大な待機装置になる。パレット化はその順序を機械で動かしやすい単位へ変えたが、効率化は単純な勝利ではなかった。待つ時間、積める量、包装費、商品の傷みを同時に調整するところに、生鮮流通の難しさがある。