1990年11月28日、韓国・ソウル大学と延世大学の入学願書受付窓口に、受験生と保護者が列をつくった。韓国政府の国家記録写真は、この日が1991学年度前期大学入試の出願締切日だったことと、窓口前に並ぶ人々を明記している。オンライン出願以前、願書は大学へ持参して受け付けてもらう必要があった。
当時の受験生は、試験を受ける前から順番と時間を読んでいた。同時代の報道によれば、受付初日は比較的静かでも、志願倍率を見ながら学科を選ぶ「様子見」が続き、締切間際の集中が予想されていた。列には本人だけでなく保護者もいた。進路の選択が家族の共同作業だったことが、窓口前の光景に表れている。
現在なら画面上の送信ボタンで終わる手続きが、当時は紙の願書と身体の移動を必要とした。締切時刻が近づくほど、一人分の迷いが後ろの人の待ち時間にもなる。大学へ入るための最初の試験は、問題用紙ではなく、どの学科へ出すかを決めて列に加わることだった。
