2022年4月、ブルガリア北東部のドゥランクラク国境検問所で、ウクライナから来た12台のバスが一時保護登録を待った。乗っていたのは500人を超える避難者だった。同じ週、ブルガリアでは約2万人が一時保護を登録し、累計はおよそ5万2千人に達していた。

これは人が歩道に一列で立つ光景ではない。バス単位で順番を待つ、国境の大きな待機列だった。一時保護の登録は、避難者が国内で滞在し、働き、教育や医療などの制度につながるための手続きである。安全な場所へ移動する流れと、行政が一人ずつを受け入れる速度が国境で出会った。

この待機の固有性は、列の最小単位が一人ではなく、一台のバスだった点にある。数字の背後には、戦争から逃れ、次の生活へ進むための登録を待つ人々がいた。