オーストラリアの刑務所面会を記録した2017年の記事では、家族は門前の列から検査へ少しずつ進み、ようやく収容者と会う。訪問者は遠い施設まで移動し、厳しい持込条件や身体検査を受ける一方、面会時間は限られる。筆者は、列が動いて扉を通過した先に、検査を終えた友人が待つ場面を記した。
ここで待つのは服役していない家族である。安全管理の手続きは必要でも、交通、設備、規則の負担が重なると、面会を続けること自体が難しくなる。列は刑務所の壁が収容者だけでなく、外から関係を保とうとする人びとの時間にも及ぶことを示す。
